1.目的を考える
はじめに「家族信託を何のために行うのか?」という家族信託の目的を考えなくてはなりません。
自分たちが何のために家族信託を行い、自身や家族の財産をどうしたいのかという目的を明確にすることが大切です。
家族信託を行う目的は人それぞれなので、ここではオーソドックスな「家族信託を行う目的例」を挙げますので、こちらを参考にご家族で話し合って「家族信託を行う目的」を明確にしてください。
家族信託を行う目的例
- 高齢者が認知症や病気により意思判断能力が低下する恐れがあるため、財産を家族に託しておきたい。
- 子どもたちに不動産を平等に相続させたいが、共有名義はトラブルのもとなるので避けたい。
- 現在所有している共有不動産について、共有者間でトラブルが起きないようにしておきたい。
- 認知症の妻に後見人をつけなくて済むように財産を遺したい。
- 子供がいないので妻亡き後は自分の血族に財産を遺したい。
- 子がいない息子夫婦にも財産を相続させたいが、息子夫婦が亡くなった後、嫁側に財産がいかないようにしたい。
- 親なき後に障害のある子の生活を保障したい。